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(★「本人の言葉」欄もあわせてご覧ください)

大の本好き①(蔵書)
大の本好き②(トッドの話)
大の本好き③(図書館の夢)
全般(レイモン・ベインの話から)
成功哲学(故盛田会長との親交)
信念
対人関係
創造性(創造的アイディア相撲) 
内面
大の本好き①--蔵書から読み解くマイケルの性格 
  マイケル・ジャクソンは、自ら「読書が好きなんだ」「調べて突き詰めていくのが好きなんだ」と語り、周囲の弁護士などもその博識さや知性に驚く人物でもありました(Ebony追悼版p97など)。

 ツアーで各地を訪れる中でも、「新しい土地=新しいお店を見て回れるということ。本屋やデパートを回るのが好き」と語っています。マイケルがツアーの行く先々で本屋を回り、本を手に入れていたことは、Jackson5時代の友人Steve Manningも証言しています。また、ツアーバスの後ろの方に陣取って、移動中は本に読みふけることが多かった、そんな姿が、ツアーに同行した写真家Todd Grayの著書「MICHAEL JACKSON BEFORE HE WAS KING」でも明らかにされています。

 そんな彼の蔵書の中で、題名が分かっているものをご紹介します。

 下記で目立つのは、1つは「黒人史」に関するものです。黒人が支配・搾取された歴史を胸に、「自分は、絶対に支配されたりしない、自立して成功した黒人になってやる」という強い意志を持って、色々な意思決定を行っていたことが、自伝などからもうかがえます(レーベルとの契約内容やプロダクション設立など)。不公平を不満に思うだけでなく、それを乗り越える意志力、行動力があったからこそ、アフリカ系アメリカ人として、けた外れの成功を収めることができたのでしょう。

 もうひとつ目立つのは、先人の活躍や成功哲学関連の書物です。Your Creative Powerは、マイケルと同じ版の物を所蔵していますが、彼が盛んにメモしていたページは、「どうやって意思の力を強め、イマジネーションを活性化させ、創造的に生きるか」のハウツーが述べられている部分です。この部分のアトキンスの言葉は、インタビューなどでも引用しており、「いかに創造的に生きるか」が彼のテーマの一つであったことがうかがえます。

 インタビューーや友人との会話でも、しばしばミケランジェロやチャイコフスキー、エジソンらの詳細な逸話を口にしており、歴史上、創造的な仕事を成し遂げた人物への深い傾倒が見られます。宗教書もあらゆるものを読んでみたと言っていました。black or whiteの歌詞通り、「I wanna hear both sides of tales(両方の言い分を聞きたい)」という性分だったのかもしれません。


★わかっている蔵書のタイトル一覧

「Leaders of Men」 1990Massachusettsという覚書あり。

「Your Creative Power: How to use Imagination to brighten life, to get ahead(創造する力:想像力で、人生を輝かせ、人に先んじるにはどうすればよいか)」
1985LAの覚書、非常に興味を持って読んで座右の銘にしていたことがうかがわれる要点メモがあります。(「Practice Imaginationイマジネーションの練習」、とか 「How To Impower Imaginationイマジネーションを強化するには」、とか 「The Will Intensify意思が強まる」などページ数?とともに)

「The Autobiography of Malcom X」

「Lincoln's Devotional」1980NYCという覚書あり。

「The Negro Caravan」黒人史の本

「Black Heroes of the 20th Century(20世紀の黒人の英雄たち)」

「Without Sanctuary」
アメリカのリンチの歴史。KKKなどの横行の歴史を克明に写真で捉え、リンチ被害の4分の3もが黒人であったことを示す内容。先祖の虐待の歴史を学び、sick, hateful, wrong(最悪、間違ってる!)などというマイケルの怒りのコメントが行間に書き込まれています。

「Love of a Glove」手袋のファッション史。

「The Gift of Acabar(Acabarの贈り物=星のアカバル)」
人生において何が重要かを示唆する洞察にあふれたファンタジー。79tour, from Roseとの覚書あり=敬愛するユダヤ人家庭教師ローズ・ファインからのプレゼントでツアー中に読んだのでしょうか。ローズの影響で本好きになった、とマイケルは回顧し、ローズがなくなった折には、ユダヤ系機関誌にSabbathについての感動のエッセイを寄せています。

「Scene Design」映像デザインに関する本

「Stravinsky In The Theater」
「火の鳥」の作曲家ストラヴィンスキーと舞台について

「Costume Cavalcade」衣装史

「The History Of Costume」衣装史

「Before the Mayflower」Lerone Bennett Jr.を愛読(Ebony追悼版p91 Steve Manning証言)

ギリシャ古典文学、神話を愛読していた(Ebony追悼版p91 Steve Manning証言)

⑯以下の3つのことから、宗教書や詩も愛読していたことがうかがわれます。
★ファン・世界へのメッセージで、「すべてに平和を」という意味のヒンズー教典(Atharva Veda)を引用(Thriller 25 The Book)
William Blakeの詩Tygerを引用(Thriller 25 The Book)
★ネバーランド来客への記念品(三日月に腰掛ける小さな子供のロゴのついたフォルダー)に、Henry Wadsworth Longfellow の詩 "The Children's Hour."を印刷

母キャサリンも、「たとえば僕が映画に興味を示したら、腕いっぱいに映画について書いた本を抱えて帰ってきたものだ」とマイケルが回想するような人。おそらく、こういった精神教育が、クインシー・ジョーンズらも驚嘆するするような、マイケルの持って生まれたイマジネーションをさらに育んだのでしょう。

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