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Planet Earth


Speechless

Blame It On The Boogie
(マイケルではない作詞家によるこの歌の歌詞と解説ページを見る)

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Magical Child
Wings Without Me
Dancing the Dream
Dance of Life
When Babies Smile
Children of the World

マイケルの詩を考える
Planet Earth考察-マイケルの中の小惑星とチャリティ
 英詩と言えば、幼い頃、父にブラウニングを聞かされた。ご多聞にもれず、有名な「時は春、日はあした、、、」から入り、豊かで美しいその世界にあこがれた。後年、ディッキンソンやブレイクなどにも何となく触れるなど、勉強は全くしていないのだが、詩はいつも身近な心の安らぎだった。

 そんなある日、「ポップ界のスーパースター」マイケル・ジャクソンの詩に出会った。それは、どのような詩人との出会いよりも衝撃だった。予期と結果の差が大きいほど、ショックも大きく、愛着度も高まる、という、心理学上の理論が自分の中で実証されるのが分かった。

 詩集『Dancing TheDream』では、無垢な子供と知恵者の老人が共存する、繊細で研ぎ澄まされたマイケルの精神が息づき、愛と怒り、無情の悦びと深い悲しみ、そして望みを語っている。散文形式のエッセイでは、マイケルの精神の冒険が、愛らしく洞察に富む短編ストーリーとして描かれ、時に社会の機械的常識に対して、静かな、しかし痛烈な批判を放つ。

 都合の悪いこと、常識外れのことでも、恐ろしく正直にインタビュー回答していたマイケルであれば、この美しい詩心も本心であるということは、容易に推測できる。(そこは彼が払わされてしまった異常なまでに高い有名税の、ほんのわずかな見返りとでもいえよう。)さらに驚くべきなのは、彼がこの詩集に表された極めて理想主義的な精神を、現実世界においても、数々の独創的なチャリティや組織活動、作詞作曲を通じて終生、実行してきたことである。

 マイケル没後、映画公開にともなって発売されたアルバム『This Is It』DISC2には、詩集『Dancing the Dream』中の詩Planet Earthの、マイケル自身による朗読が収められている。抑制のきいた深い幻想的な音のなかにリズムが息づく朗読、秘められた根源的な愛情が、次第にふつふつと湧きあがり、一瞬のせきこむような破調の中に表現され、祈りのような真剣さをもって終わるこのトラックは、歌を物語ととらえていたマイケルの面目躍如たる感がある。

 以下に詩を引用して考察する。(日本語訳は誤解を避けるため、あえて意訳せず、説明的にしてあるので、それぞれの心の中で美しいリズムのことばに組み替えてください)

Planet Earth(惑星・地球)

Planet Earth, my home, my place 惑星「地球」 わが家 わがふるさと
A capricious anomaly in the sea of space 果てしない宇宙のきまぐれな偶然(の産物)
Planet Earth, are you just 惑星地球 あなたはただ
Floating by, a cloud of dust 宇宙に漂う塵にすぎないのか?
A minor glove about to bust 今にも破裂しそうな 小さな球体にすぎないのか?
A piece of metal bound to rust さびつく運命の金属のかたまりにすぎないのか?
A speck of matter in a mindless void 虚空に浮かぶ物質のかけらにすぎないのか?
A lonely spaceship, a large asteroid 孤独な宇宙船、大きな小惑星にすぎないのか?

Cold as a rock without a hue いろどりもない冷たい岩のかたまりなのか?
Held together with a bit of glue のりでくっついて固まっているだけのかたまりなのか?
Something tells me this isn't true でも本当はそうではないと 僕は知っている
You are my sweetheart, soft and blue あなたは 優しくて青い 僕の最愛の存在
Do you care, have you a part 僕の心の奥深くで
In the deepest emotions of my own heart あなたはかけがえのない存在
Tender with breezes, caressing and whole 優しいそよ風が僕を抱きしめ
Alive with music, haunting my soul. 音楽とともに躍動し 僕の魂を魅了する

In my veins I've felt the mystery この血潮の中に僕は脈々とその神秘を感じる
Of corridors of time, books of history はるかな時と壮大な歴史という(神秘を)
Life songs of ages throbbing in my blood 僕の血をたぎらせる何億年ものいのちの歌が
Have danced the rhythm of the tide and flood 寄せては引く波のリズムを踊る

Your misty clouds, your electric storm あなたの霧深い雲、電気の嵐は
Were turbulent tempests in my own form 僕の中の嵐となって荒れ狂う
I've licked the salt, the bitter, the sweet 僕はしょっぱさ、苦さ、甘さをなめる
Of every encounter, of passion, of heat 一つ一つの出会いや、情熱や、興奮の味を
Your riotous color, your fragrance, your taste あなたの豊かな色、あなたの香り、あなたの味は
Have thrilled my senses beyond all haste あらゆる せわしなさ を超えて僕の全感覚を魅惑する
In your beauty I've known the how あなたの美の中に、僕は知った
Of timeless bliss, this moment of now 永遠の至福、今というこのひとときを

Planet Earth, are you just 惑星地球よ あなたはただ
Floating by, acloud of dust 宇宙に漂う塵にすぎないのか?
A minor blove about to bust 今にも破裂しそうな 小さな球体にすぎないのか?
A piece of metal bound to rust 錆つく運命の金属のかたまりにすぎないのか?
A speck of matter in a mindless void 虚空に浮かぶ物質のかけらにすぎないのか?
A lonely spaceship, a large asteroid 孤独な宇宙船、大きな小惑星にすぎないのか?

Cold as a rock without a hue いろどりもない冷たい岩のかたまりなのか?
Held together with a bit of glue のりでくっついて固まっているだけのかたまりなのか?
Something tells me this isn't true でも本当はそうではないと 僕にはわかる
You are my sweetheart, gentle and blue あなたは優しくて青い 僕のこいびと
Do you care, have you a part 僕の心の奥深くで
In the deepest emotions of my own heart あなたはかけがえのない存在
Tender with breezes, caressing and whole 優しいそよ風が僕を抱きしめ
Alive with music, haunting my soul. 音楽とともに輝き 僕の魂を魅了する

Planet Earth, gentle and blue 惑星地球 優しく青い星
With all my heart, I love you. 僕のかけがえのないほし

 ここに表されている、「地球を自分の内部に見出し、自分を地球の中に感じる」ような、ある意味で東洋的な精神と物質の一体感は、彼の中核的な認識の一部だったらしく、93年のインタビュー(オプラ・ウィンフリー)に、「芸術の存在意義は、物質と精神、神性と人間性の融合である」と述べていることとも合致する。
 「世界と一枚になる」という認識は、マイケルの「人と私は別ではない、別と思うのは幻想」という趣旨の別の詩の根底にも流れている。映画This Is Itでも、We are all one.皆一つなんだ、、、と述べているが、これは彼の口癖だったようである。

 このように地球や世界を自分の一部であると感じていたマイケルにとっては、日々の戦争や危機のニュースは、自分の皮膚が切り裂かれることと同様に感じられていたかもしれない。彼にとって環境貢献や子供へのチャリティは、偽善ではなく、自分のひざ小僧に絆創膏を貼るくらい、自然で自発的な行為だったのかもしれない。
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